実印 選び方

実印の選び方

実印の選び方

実印は法律上、社会上で権利・義務の発生を伴うものであり、自身が所有する印鑑の中で、最も重要な役割を持つ大切なものです。


社会上では実印は自分の分身と同様のものとして扱われます。


その為、書類に実印で捺印する際はもちろん、出来る限り銀行印や認印などと併用して使用することは控えるようにしましょう。


実印の選び方

実印となる印鑑は一生の中で買い替えることが少ないので、慎重に選びたいものです。

(もちろん、出世や年齢に合わせて、買い替える方もいらっしゃいます。)


実印とする印鑑を選ぶポイントは、サイズ、書体、印材の種類の3つです。


これらさえしかっり抑えて置けば、実印選びで困る事はほとんどありません。


では、実際に印鑑を選ぶ上で必要な事を確認してみましょう。


実印のサイズ

実印のサイズ

実印として市区町村の役所に登録することが出来る印鑑のサイズは
13.5mm以上です。


これより小さいものは実印として認められませんので、注意が必要です。


13.5mm以上の印鑑は15.0mm、16.5mm、18.0mmのものがあります。


どのサイズの印鑑を選ぶかは個人の自由ですが、実印は大きいサイズの方が、印が力強く見えることから、地位を表すものとしても見られることがあります。


上司よりも大きくて威厳のある印鑑を使用しているのは、非常識とされるので、年相応のものを購入するのがいいでしょう。


また、性別によっても選ぶ印鑑のサイズが変わってきます。


男性の場合は15.0mmから16.5mm、女性の場合は13.5mmから15.0mmまでが一般的に良いとされる実印のサイズです。

初めて実印にする印鑑を購入する場合は、男性は15.0mm、女性は13.5mmのものを購入する方が最も多いです。


実印の書体

実印の書体

実印のサイズが決定したらいよいよ文字を掘る際の書体を決めます。

書体には篆書体、印相体、古印体、隷書体、楷書体、行書体など様々な種類がありますが、特に理由がなければ篆書体をおすすめします。


篆書体は複雑な文字の形を取るので、印鑑の偽造がしづらく、実印として非常に人気の高い書体です。


ちなみに日本のお札に押されている印の書体も篆書体です。


実印を作る人の70%以上は篆書体を選択しており、続いて、篆書体を末広がりに掘った印相体、文字が読みやすいという理由で古印体を選択する方が多いようです。

今回初めて実印を作るという方は篆書体を選択しておけば問題ありません。


実印に使われる印材の種類
印材の種類

最後に印鑑本体の元となる材料を決めます。

お店によって取り扱っている印材の種類は異なりますが、材質によって変わるのは価格、耐久度、見栄えです。


一般的に使われている人気の印材は柘(アカネ)、薩摩本柘、黒水牛、彩樺あたりが主流です。


値段の安さを重視する方は柘、少し高級感を出したい方は黒水牛を選ぶ方が多いです。


最近では輸入が可能になった象牙やチタン製の印鑑もありますが、仕事上でも実印を使う可能性がある場合はサイズ同様、年相応で印材を選択した方が無難です。


価格を最重要視しない場合は、少し高級感がありつつも、上司に対して失礼にあたらない黒水牛の印鑑がおすすめです。